本物をつくるー建築現場から Vol.034

土屋ホーム 圭幌エリア

きれいな現場に反映する、木と人に優しく接する心

 土屋ホームの生産部に所属する技能士たちは、各支店の施工状況によって、本拠を離れて他の支店の現場で出張施工する機会もあります。今回訪れた札幌市中央区の現場には、北海道東部の北見支店から派遣された國田隆広職長と青山祐貴技能士の姿がありました。半月前に始まった木工事は中盤に差し掛かり、順調に進んでいる様子です。
 國田職長が担当する現場を訪れた人は誰でも、「丁寧な仕事ぶりが光る、きれいな現場」という印象を持ちます。美しく組まれた躯体に、整然と置かれた工具や資材。掃除が行き届いて清々しい現場には、お客さまのために丁寧に心をこめて施工するのだという、國田職長の信念が反映されているのでしょう。担当の現場監督も、「安心できる現場」と最大級の賛辞を惜しみません。

  • 木工事も中盤。本日は間仕切りやフロア材の施工作業から
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 周囲からの信頼が厚い國田職長。それは企業内訓練校アーキテクチュアカレッジを七期生として卒業した後も、「指導員補佐」を任されて、八期生の指導を手伝った経験があることからもうかがえます。カレッジを離れてからは、札幌市内の現場で四年間修業を重ねましたが、その時期にベテランの指導員の下で学んだことが、その後の大工職人としての人生の基礎になっていると言います。特に心に刻んだのは、ひと通りの仕事を覚えた頃に言われた「人に優しく接するのと同じように、木にも優しく接すること」という言葉。これは、施工する上で木材に負担をかけない、無理に事を運ぶものではないという戒めでもあります。
 國田職長が、先輩・後輩の仲間、協力業者、そしてお客さまとの人間関係を何より大切にしているのも、この言葉が胸の奥底にあるから。周囲の人たちが仕事をしやすいように段取りを組み、お客さまが足を運びやすいようにきれいな現場の維持に努めています。

  • 國田職長と青山技能士(右)は約七年前からチームを組んでいる先輩・後輩。北見支店から出張で札幌市内の現場を担当
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