竹を有効に使った和モダンに、保育士夫妻の子供への配慮が。
北海道小樽市 S様邸
約二十帖のリビングルーム。庭に面した大きな窓から光が差し込む
白と黒のサイディングを張り分けた外観前庭にカーポートが設けてある
イメージは日本の昔話の家
よそとは違う世界に一つだけのマイホーム——それが注文住宅の魅力です。小樽市にお住まいのSさん(三一)と奥さまも、「ほかのどこにも見られない和モダンの家」を目指して家づくりを進め、小さなお子さまのいるご家族のライフスタイルに合ったマイホームを実現しました。
家には外観も含めてトータルな美しさが必要というのがSさんの持論。昨年の夏に完成したマイホームは、その言葉通り和の要素をうまく取り入れた、デザインの美しいお宅です。その象徴ともいえるのが、玄関入ってすぐ目の前に広がる空間でしょう。かぐや姫など日本の昔話に出てくる家をイメージしたというだけあって、竹の素材が随所に使われて、独特の雰囲気を醸し出しています。
ホールとキッチンを仕切る壁には渋い色合いに塗られた竹細工の格子。障子戸を開けたところに広がる和室の照明にも、同じ竹細工をあしらいました。天井からの光が竹と竹の隙間から幾筋にも漏れて和室全体を照らします。吊押入れの下には、ケヤキ板のしつらえを設けました。
もう一つ、目を引くデザインは二階の寝室。下がり天井が帯のようなカーブを描いて、枕元の側から反対側へと渡されているのです。間接照明の淡い光が、そこからぼんやりと天井に反射しています。この寝室だけでなく、どの居室を見ても美しいのは、全体がダークブラウンの色調で統一されているからでしょう。
ホールは絵本に親しむ場所
間取りには、お二方とも保育士というご夫妻ならではの配慮が見られます。その一つが、二階のホルに設けた、造り付けの本棚とカウンターデスクです。読みたい絵本を自由に手にとって、デスクに座って読んでほしい。そんな思いを込めて、ホールを絵本に親しむ場所にしました。
また、リビングルームに階段を設けたので、外から帰宅したお子さまの様子がすぐ分かります。キッチンは会話のしやすいオープン型の対面式に。ダイニングの窓辺にもカウンターデスクを設けたのは、目の届く場所で勉強したり遊んだりしてほしいと考えてのこと。
お子さまたちはそんなご両親の願い通り、思い思いの場所で絵本を読んだり走り回ったりと、活発な毎日を送っているそうです。「どこにいても家族の存在をすぐそばに感じられる、一体感のある間取りがいいですね」と、ご夫妻は口を揃えます。
このようにライフスタイルに合った新居が実現したのは、担当者と一緒に何度もプランを練り上げたことも一因です。ご夫妻も家づくりの過程で、担当者のチームワクの良さを実感する場面が何度もあったと言います。
営業担当の魚谷社員が組み立てた大筋のプランに、設計の岩本社員が細かい肉付けを。そして施工担当の宮本社員が丁寧な説明をする。そんな連携の良さが、「親身な提案」というご夫妻の言葉につながりました。こちらのお宅には、仲の良いご一家が末長く快適に暮らせるようにという、担当者一同の思いも込められているのです。
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ご注文をいただいて

- 小樽営業所 所長 魚谷昌一
- 【喜んでいただくために担当3人が力を合わせて】
ご夫妻には「営業・設計・施工の担当者のチームワークがいいね」と言っていただきました。どんな小さなことでも相談し合い、3人が「お客さまに喜んでいただきたい」という思いを一つにして、力を合わせた結果だと思います。

Sさんご一家。後列は左から宮本(施工)、岩本(設計)、魚谷(小樽営業所長・営業)